もうなかないよ、クリズラ もうなかないよ、クリズラ
作: ゼバスティアン・ロート 訳: 平野 卿子  出版社: 冨山房 冨山房の特集ページがあります!
読み手の年齢を選ばない子どもから大人まで、それぞれの感性で理解してうけとめる事のできる「みんなの本」です。

メイおばちゃんの庭」 みんなの声

メイおばちゃんの庭 作:シンシア・ライラント
絵:中村 悦子
訳:斉藤倫子
出版社:あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!
本体価格:\1,165+税
発行日:1993年11月
ISBN:9784251062574
評価スコア 4.33
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  •  小学校中学年以上とこちらで紹介されていますが、「第40回青少年読書感想文全国コンクール」の中学校の部の課題図書になっています。
     
     幼い頃に親と死別し、親戚をたらい回しにされていた主人公サマーが、(おそらく)初老の夫婦オブ&メイに引き取られ、この上ない愛情をそそぎ込まれ、安住の地を見つけました。
     ところが、6年後メイおばちゃんが亡くなり、その死を胸をかきむしり泣きわめくような悲しみ方もできぬまま6ヶ月が過ぎ、生きる意欲を失ってしまったオブおじちゃんとの生活から物語は書かれています。

     主人公のこれまでを回想する形が多いのですが、序盤から心掴まれるような美しく優しい文章に惹き付けられます。
     
     メイの髪結いを手伝うオブの仲睦まじい姿を主人公サマーが目撃し、幸せな気持ちでわんわん泣いてしまいたいような気持ちになった事。

      この夫婦に引き取られる前のつらい日々も、意地悪になったり人を恨んだりしなかったのは、引き取りたいと思ってくれる人が現れるまでひねくれずに生きて行くだけの愛を、かあさんがあたしの心の中に残して言ってくれたのだ、というくだり。
     
     友人クリータスの「メイおばさんはおじさんの豊かな想像力を受け入れてたんだよ。おじさんが思うぞんぶん才能を発揮できたのは、おばさんのおかげさ」という言葉。

     “かあさんは自分がもうすぐ死ぬって知って、 ほかのどのおかあさんよりもしっかりとあたしを抱いて、たっぷり愛をそそぎ込んでくれたにちがいない。
     いつかあたしが愛というものをみたり感じたりしたときに、それが愛だってわかるように。”という“親の愛の確信”を語るサマーの純真さ素直さに泣けてしょうがありませんでした。

     メイおばちゃんの気配を感じたオブおじちゃんとそしてクリータスも連れだって、降霊術を身につけた人物を遠路はるばる訪ねるのですが、・・・。
     大切な人を失った後の気持ちの置き所の無さ、そしてその苦悩をオブおじちゃんと見事に昇華できたメイの姿に、人間の心の強さしなやかさを感じました。

     ウェスト・ヴァージニアの自然を背景に、“家族の死”について純真な少女の言葉で静かに語られている名作だと思いました。

     小学高学年からお薦めします。

    掲載日:2011/04/01

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  • 読むべき時期が来た時に読めた本

    本って不思議なもので、その人が読むべき時期が来た時に読む本があるように思います。

    この本もそんな本でした。

    今年の1月にシンシア・ライラントの「ゆき」という絵本を読み、その詩情豊かな世界が気に入って、

    図書館でシンシア・ライラントの本を検索して書き写し、小石通りのいとこたちシリーズを五冊借りて読みました。

    低学年読み物については、大人の愛情に包まれた作品であってほしいという私の願い通りの、

    周りの大人の優しさに育まれていく三人の少女たち。

    そして検索した時に気になっていたのが、『メイおばちゃんの庭』という本、

    ひょっとして私が買って持っている本ではないかと、見てみたらありました。

    「庭」という題名の本には『トムは真夜中の庭で』『子どもの本の詩の庭』など良い本が多いなあと思っていたので、

    この「庭」というタイトルの本が気になり、またメイおばちゃんが亡くなった後の家族のお話ということで、

    私は気になったのだと思います。

    でも、買った時にはまだ私の母は存命でした

    。図書館から借りてくる本を先に読むため、どうしても自宅の本は後回しになります。

    ふと、この本のことが気になり、読み始ました。

    両親を亡くし、メイおばちゃんの家に引き取られたサマー。

    「おばちゃんはまわりの人たちのことをよく理解して、受け入れていた」という一文を読んだだけでも、

    メイおばちゃんがどんなに愛情にあふれた人であったかがわかると思います。

    メイおばちゃんが亡くなって、オブおじちゃんが、メイの霊が現れたと言い出すところから始まります。

    亡くなった人の霊は大切な家族や友人の周りにいるといるような気が私もしています。

    もう話すことはできなくても、どこかで見ていてくれると感じるのは、それだけの愛情を生きていた時にもらっていたからでしょう。

    最後は、涙なくしては読めませんでした。

    不覚にも泣いているところを息子に見られて目が赤かったと言われていました。

    この感想を書きながらも思い出して泣いてしまいます

    児童書ってやっぱりいいなと思い、読んだ後すぐに感想を書きたくなりました。

    掲載日:2011/02/26

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