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きつねのおきゃくさま」 大人が読んだ みんなの声

きつねのおきゃくさま 作:あまん きみこ
絵:二俣 英五郎
出版社:サンリード
税込価格:\1,980
発行日:1984年
ISBN:9784914985271
評価スコア 4.81
評価ランキング 278
みんなの声 総数 78
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  • はずかしそうにわらって

     21歳と18歳の娘達の父親ですので、このサイトの一般的な読者よりはかなり高齢になってしまいました。子供達が小さいころ、妻が絵本をたくさん読んで聞かせていました。今も、それらの絵本は我が家の宝物であり、いつでも手が届く居間の本棚に鎮座しています。子供達も妻も私もたまに好きな絵本をひっぱり出しては読んでいます。実は、「きつねのおきゃくさま」は昔から本棚にあったのですが、妻の勧めで今回初めて読みました。
     一読してその深い世界観に驚嘆しました。釈迦は誰の心にも仏性があると説きました。しかし、その仏性は俗世の生活にまみれているうちに輝きを失い、その存在にすら気がつかなくなってしまいます。ところが、このきつねのように、自らの仏性に気付かさせてくれる人や出来事に出会ったときに、本来持っていた仏性が再び光を放ち思いもかけない大きな力を発揮します。
     「あれえ、俺ってこんなんだったけっな。でも、これでよかったんだよ。」と、きつねははずかしそうにわらって死んだのではないでしょうか。私も、こんな死を迎えられるよう生きていきたいと思っています。
     子供には子供の、大人には大人の読み方ができる。いい絵本は本当に素敵ですね。

    投稿日:2011/02/18

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    8
  • 嬉しい言葉は、人を変える力になる

    きつねは、、ずる賢いきつねでした。
    だって、痩せたひよこをその場で”がぶり”とはせずに、
    太らせてから食べよう、と考えたんですから。

    ところが、そんな下心で親切にしてやったひよこから、
    「きつねおにいちゃん」とか「やさしい」と言われたきつねは、
    ぼうっとしてしまいます。

    心を動かされる言葉。
    きつねにとってそれは、「おにいちゃん」とか「やさしい」、
    「かみさまみたい」「しんせつ」という言葉でした。

    それは、きつねにとって、自分の中の意外な一面だったのかな。
    相手のために何かをすること。それがこんなに気分が良いなんて!

    ひよこから、あひるから、うさぎから、いろんな褒め言葉を聞くたびに、
    きつねの心や行動がどんどん変化していくのを、読みながら
    感じることができました。
    お話の最初と最後では、きつねの印象は全く変わってしまいました。

    はずかしそうに、笑って死んでいったきつね。
    以前のままだったら、きつねのことを悲しむものはいなかったことでしょう。

    嬉しい言葉は、人を変える力になるんですね。
    このお話が、小学校の教科書に採用されているのも頷けます。
    心に残る、素敵な一冊になりました。

    投稿日:2013/03/01

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    1
  • 意外なラスト!

    最初の語り口の可笑しさやきつねの(ずる賢いようにみえて)ちょっと抜けてるズッコケぶりに、息子と笑いながら聞いていたのですが、ラストが意外でびっくりしました!傍らで耳だけ傾けていた旦那さんも「えっーー!!」と思わず声をあげた程です。

    悲しい結末で、子供はまだ「どうして?」と思っているようです。今まで優しい言葉をかけられたことがなかったきつねは、まっすぐ信じきるひよこやあひるやうさぎたちの気持ちにうたれ、はじめて大切で、守りたい存在ができたのでしょう。

    最後の最後の終わり方 とっぴんぱらりの ぷう というところが、悲劇のお話ではないんだよって作者が教えてくれているような気がしました。 

    とてもいいお話です。オススメします。

    投稿日:2008/03/27

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    1
  • これは涙なしには読めないお話です。
    この絵本を知った当時は作者があまんきみこさんだと知らないでしましたが,あまんきみこさんだと知った今はすごく納得しました!
    やっぱりあまんきみこさんの書くお話は素敵です。
    悲しいラストでしたが,心にくるものがありました。
    イラストも味わいがあってよかったです。

    投稿日:2018/09/25

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    0
  • きつねはひよこを食べようと考えたのに  優しいお兄ちゃんと信頼されて 嬉しくなり  自分も 優しくなっていくのです
    みんなから こんなに 信頼されたり ほめられたことがなかった きつね

    神様みたいだと言われて・・・・ ますます 神様のようになっていくきつね
    そしておおかみがあらわれ みんなを食べようと 襲ってきたとき
    体を張って ひよこ あひる うさぎを 守ったのです

    すごい生き方です
    こんなにみんなから信頼され   みんなを守る 使命感を持った きつねの生き方はすごい!

    死んでしまったきつねのお墓をつくり 涙してくれるのですから・・・・
    きつねは死んでしまいましたが、良い生き方だったと思います

    心に残るいいお話しです   

    投稿日:2015/12/15

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  • 変われる

    • 野風さん
    • 20代
    • ママ
    • 大分県
    • 女の子0歳

    人(絵本ではきつねですが)は変われる!そう感じた絵本です。

    ひよこの無垢であたたかい言葉は、きつねの卑しい心をどんどん変えていきます。きつねの嬉しそうな姿がまたかわいらしい。

    ラストは何度読んでも涙が出てきます。

    なぜ、きつねは命をかけてまで守るほどに、変わったのでしょう。
    最初は命を奪おうとした、狼と一緒だったのに。

    自分を信じてくれる者ができたから。
    それが本当に嬉しかったから。

    私は、最期の戦いもまた、カッコイイ所をみせたかったんじゃないかな、なんて思ったりします(^^)私がきつねならそうだから。

    こいつらは、おれを神様みたいだって言う!
    こいつらの神様に、おれはなってやる!

    投稿日:2014/04/01

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  • 涙なしには

    何回下読みしても涙で詰まるので
    まだ子供に見せてあげられていません。
    本棚に並んでいるだけで涙ぐみそうです。

    きつねはいい兄ちゃんでいようとしてたわけではない。
    気高い心で食べさせ寝かしていたわけではない。

    でも、だからこそ静かに生まれてきた愛情みたいなもんで
    命かけて戦うことができた。

    親だからどうしてもひよこやあひるが子供に見えてくる。
    無邪気にぷくぷく太っちゃって、まあ。

    自分を信じてくれる存在のために生きる。
    言葉だけだとともすれば空虚なのが、中身が詰まるとこうなる。

    こんな親で、いてやるともいてやるとも

    投稿日:2012/12/01

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  • 純真無垢の気持ち

    タイトルに惹かれて選びました。

    きつねが、ひよこの純真無垢な気持ちが嬉しくてオオカミとの戦いにも

    必死で信じてくれるものを守る事が出来て死んでいったのだと思いまし

    た。きつねは、ひよこから生まれて初めて「やさしい」と言われて、す

    こしぼうっとなったのも元々きつねもやさしいのだと思いました。

    信じて頼ってくれるひよこたちに安らぎを感じ、幸せを感じたのだと思

    いました。

    投稿日:2011/10/01

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  • 誰もが持っているもの

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    アルピスタヒナコさん のレビューを読んでぜひとも読んでみたくなり、図書館で借りてきました

    物語の中でもセリフに出てくる「ふとらせて・・・よくあることさ・・・」

    よくあるパターンのお話かもと思いましたが
    きつねは褒められてうれしい半面、やはり逃げるのかと疑いの気もちも持ち合わせています

    でも最終的には、命をかけて守る行動を起こします
    そこには自分を心の底から信頼してくれる者に対しての、感謝
    そして信じるということで勇気を得る正義の心・・・

    きつねの命は絶えましたが、その精神はきっと残された3匹に受け継がれたと思います・・・

    投稿日:2011/05/12

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  • 満足げなきつねの顔か印象的。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子12歳、女の子8歳

    あまんさんの作品は教科書に採用されているものも多く、大人も子供も名前を知っている人は多いと思います。

    このお話は、腹ぺこのきつねが、痩せたひよこを太らせてから食べてしまおうと、飼いならすのですが、そのひよこがあまりに純粋にきつねを褒めたたえるので、どんどん情にほだされていってしまい…、そして最後は少し悲しいことが起こります。
    でも、最期の満足げなきつねの顔を見るとこういう生き方もまた素敵だなって、思わずにはいられませんでした。

    学校の読み聞かせボランティアに新しく登録してくれた方々に、先日紹介してみました。
    ほかのお話同様、優しく、心温まる内容で、年齢はあまり関係ない気がします。
    ただ、生き物の生死についてある程度想像ができる年頃になってから、読んであげると、この本の素晴らしさがよくわかるのではないでしょうか?

    投稿日:2008/05/19

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