【内容】耳の不自由なリーザに子供たちが声を掛けるけれどリーザには分からない。ところがある男の子との出会いをきっかけに・・・。
友人との何気ない会話を通して耳の聞こえない方が普段どうやって暮らしているかが紹介されています。物語が自然に流れる点、このシリーズを通して作者の願いが感じられます。
【絵】一見すると黒板にチョークで描いたような落書きに見えますがどことなく可愛げがあります。切り絵も盛り込まれていてデザイン性が高いです。
【その他】我々があだ名で呼び合うように手話でもあだ名があるのですね。手でのやり取り以上に表情が大切など知らないことばかりでこちらが恥ずかしくなり、今回こちらの本に出会えて認識が深まりました。
「お母さんは魔法使い?」で始まり「リーザ、あなたはまるで魔法使いね!」で結ばれている点も素敵です。
ネットや携帯電話など時代に対応しています。仮名が振ってあり、また読み聞かせに適した長さです。