正吉とヤギ」 ヒラP21さんの声

正吉とヤギ 文:塩野 米松
絵:矢吹申彦
出版社:福音館書店
税込価格:\1,540
発行日:2021年06月11日
ISBN:9784834086195
評価スコア 4
評価ランキング 33,808
みんなの声 総数 1
  • この絵本のレビューを書く
  • 壊される前の日常

    正吉とヤギののどかな日常の向こうに、迫りくる戦争の恐怖があることをすっかり忘れていました。
    正吉の父親は戦争に行き、母親は別の島に働きに出ていて、兄も島を出てしまって、祖父母と暮らしています。
    戦争の影と生活の苦しさがあるのに、この物語はあくまで伸びやかです。
    それは正吉の相手となったヤギのの存在と、二人を中心に描かれているからでしょう。
    それだけに突然現れた敵機の編隊、多くの軍艦からの艦砲射撃にびっくりしました。
    これから悲惨な戦場となる沖縄が舞台だったことを忘れていました。
    そしてさり気なく書かれていますが、正吉は学童疎開船「対馬丸」に乗って撃沈されたのでしょうか。
    悲しみの余韻が大きすぎて、読後に表紙を見るのが辛くてたまりません。

    投稿日:2025/08/20

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「正吉とヤギ」のみんなの声を見る

「正吉とヤギ」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • ひつじシステム
    ひつじシステム
    出版社:小学館 小学館の特集ページがあります!
    めくるめく羊の世界!羊を数えると眠れるらしい。羊が1匹、、2匹、…108匹、ちくわ!、そうめん!?…


児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(1人)

絵本の評価(4)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット