シャガールの伝記絵本ですが、この絵本はビンバ・ランドマンの芸術絵本です。
シャガールの独特な絵の世界を培った生い立ちと、理解されるまでの流浪、さまざまの国を渡り歩いた生涯と、理解者ベラとの愛、…そのようなことがぎっしりと詰まっているのですが、ランドマンは個性的なコラージュで劇場化してしまいました。
お話は言うまでもなく、何度もこの絵本を見直して唸ってしまいました。
なにもシャガールの物語をテーマにしなくても、オリジナルストーリーで充分に見る人を感動させられるのではないかと思う作家です。
ナットクの一冊でした。