南の島の花かげより 健児さんとその家族にとっての戦争」 ヒラP21さんの声

南の島の花かげより 健児さんとその家族にとっての戦争 作:福井 陽子
絵:花野 澄
出版社:海鳥社
税込価格:\1,650
発行日:2025年08月01日
ISBN:9784866561868
評価スコア 4
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  • 戦争を忘れてはいけない

    終戦の年に戦死した中島健児さんの人生と、遺族を語るファミリーヒストリーのような記録絵本です。
    小学校の低学年時に、日本は中国との戦争を始めました。
    健児さんは軍事教育の中で、軍国思想を培っていきます。
    そして海軍兵学校に入り…と読んでいった時に驚愕させられました。
    私の父は1年違いで同じ道を歩んでいたのです。
    同じく海軍兵学校に入り、健児さんは特殊攻撃で亡くなり、父は攻撃の前に終戦を迎えました。
    父に染みついていた報国の精神は、このような時代背景に培われていたのだと思うと、社会の怖さも感じます。

    この本では、健児さんが家族に送った手紙がいくつも紹介されています。
    健児さんの心情とともに、戦争を考える時間が生まれます。

    そして残された遺族の戦技の困難も語っています。
    健児さんを知らない姪が、フィリピンのコレヒドール島に慰霊に行くところまでを含めてまとめられています。

    「健児さんとその家族にとっての戦争」で、改めて戦争を考える時間を与えてくれました。

    投稿日:2025/12/05

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