だれかのペットになりたいというねずみくんの気持ち、
どぶねずみではない自分の名前がほしいというねずみくんの気持ちが、悲しくなりすぎず、むしろ明るく語られているところに、痛く感動してしまいました。
ごみ箱のなかで、建物の窓の中のようすを思い浮かべ、幸せそうな環境を想像するねずみくん。心が揺り動かされます。
でも、描かれている絵はポップポップ!ローレン・チャイルドの計算しつくされた遊び心いっぱいのコラージュが、ねずみくんを励ましているかのようです。
心の中で泣き、そして、笑いもさせてくれる、大好きな本の一つになりました。