流し雛という風習を知らなかったので、とても興味深かったです。勉強になりました。
題名から「おひなさま」についてのお話だろうと想像していたのですが、ちょっと違って、ももちゃんという女の子と、かっぱさんたちとの交流を描いているお話でした。
ももちゃんは、おひなさまをかっぱに取られて、追いかけてきたはずなのに、病気で寝ているかっぱの女の子を見たら、治してあげて、とおひなさまにお願いします。読んでるこちらも、思わずももちゃんの優しさに引き込まれて、治して!とお願いしてしまいました。
ももちゃんも、おかあさんとおばあちゃんから、流し雛でそうして祈ってもらってたということ、愛されているということ、気付いてくれたかな。きっと、自分を大事に、すくすくと大きくなってくれることでしょう^^
絵のほうもとてもステキでした。
和風な顔立ちのかっぱさんたち、川に住む仲間たち、川の中に流れている川、水草のベッド、木のたんす、などなど…水の中のかっぱの世界を、幻想的にあたたかく描いていて、ワクワクしました。