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はなたれこぞうさま

はなたれこぞうさま

  • 絵本
作: 川村 たかし
絵: 梶山 俊夫
出版社: 教育画劇 教育画劇の特集ページがあります!

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発行日: 1998年
ISBN: 9784774604121

B5判横 各巻28ページ

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ユニークな神様

 風邪を引き、「はなたれこぞうさま」ならぬ「はなたれおじょうさま」になってしまった娘のために、図書館で借りてきました。

 日本の民話や昔話には、面白い神様がたくさん登場しますが(たとえば、「さんまいのおふだ」に出てくる「便所の神様」なんて西洋の民話にはありえませんよね!)、「はなたれこぞうさま」もそんなユニークな(?)神様の1人。じさまとばさまが、願い事をするたびに、「ズッフン」と鼻をかむような音をさせ、大きな家や畑、着物やかんざしに小判・・・と、たちまちに叶えてくれます。

 ところが、はなたれこぞうさまがあまりに汚いものだから、次第に有り難さも薄れ、ただの洟垂れ小僧にしか見えなくなってしまいます。そして、はなたれこぞうさまが、家の敷居をまたいで出て行こうとする瞬間、「ずうずうずだらの ずんぼーん」と、青洟をすすりこむ音が聞こえたかと思うと・・・
 娘も、じさまとばさまのように、ぽかーんとしたまま、「やっぱり欲張りすぎちゃったんだね」と一言。

昔話のおもしろさがいっぱい詰まった楽しい絵本です。
(ガーリャさん 40代・ママ 女の子6歳)

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