しばわんこの和の行事えほん しばわんこの和の行事えほん しばわんこの和の行事えほんの試し読みができます!
絵・文: 川浦 良枝  出版社: 白泉社 白泉社の特集ページがあります!
お正月、節分、夏祭り...季節に縁のある遊びに触れながら、親子で楽しめる日本の行事をご紹介。

連載

岩崎書店 えほんができるまで 作家インタビュー

岩崎書店様

2017/08/10

【連載】『世界恐竜発見地図』ヒサクニヒコさんインタビュー

【連載】『世界恐竜発見地図』ヒサクニヒコさんインタビュー

『オニの生活図鑑』や『テングの生活図鑑』(国土社)、「寺村輝夫のとんち話・むかし話」(あかね書房)の挿絵などで人気、ヒサクニヒコさんは、漫画家・イラストレーターであると同時に、恐竜研究家としても知られる存在です。日本のみならず海外の発掘現場や博物館を訪ね、恐竜に関する知識を深めているヒサクニヒコさんの新作は、恐竜の化石が発見された場所を、世界地図に載せて紹介する「ちしきのぽけっと」シリーズ『世界恐竜発見地図』(岩崎書店)です。

世界恐竜発見地図 世界恐竜発見地図」 絵・文:ヒサクニヒコ 出版社:岩崎書店

探険! 発見! 地図のたび。
なんと地球は恐竜だらけだった!?

世界のどこで、日本のどこで、どんな恐竜が見つかっているか?
この絵本図鑑を開けば、それがわかります!
すべて描き下ろしで、登場する恐竜はなんと1020頭!

恐竜、翼竜、魚竜を掲載し、類書にはない圧倒的な情報量。
『どうぶつのあしがたずかん』でおなじみのヒサクニヒコ先生、渾身の1冊です!

ページをめくると、世界地図の中にたくさんの恐竜たちが現れます。
世界で初めて「恐竜」という分類が認められ、19世紀に恐竜研究の中心地となったイギリス。
イギリス
19世紀後半から20世紀初頭に大規模な恐竜発掘競争が起こった、北アメリカ。
北アメリカ
そして、日本で発見された恐竜も――。
日本
また、かつて恐竜の化石がどのように発見され、研究が進められてきたかを解説する「世界化石発掘物語」や、化石が発見されてから私たちが博物館で見ることができるようになるまでの流れ、さらに「恐竜にあえるおもな博物館」の情報もとても分かりやすく掲載されています。
世界化石発掘物語
恐竜にあえるおもな博物館
これほど充実した内容を、ヒサさんは世界に分布している恐竜の分類から、裏付けまですべて一人でまとめ上げたと聞き、絵本ナビスタッフ一同ビックリ!
資料集めなどは、編集スタッフにも手伝ってもらったけど、分類や復元などは、すべて自分の責任で判断してまとめ上げたそう。
絵を描き始める前の段階が一番大変だったと語ります。

ヒサ:恐竜だけでなく、分からないこと、疑問に思うことがあると、何でも調べたくなる性分なんです。特に、ぼくが恐竜について興味を持ちはじめたころは、日本に恐竜の専門家はいませんでした。だから、子どもの本で紹介されている恐竜の内容も、でたらめだらけだったんです。それがすごくおかしいと思っていて……。だったら、自分で調べて本にしなくてはと思ったのが、恐竜を研究しはじめたきっかけのひとつです。
今回の『世界恐竜発見図鑑』は世界地図の上に、その土地で発見された恐竜が紹介されている絵本。
どうして、このような形の作品を作ろうと思ったのかというと、「世界中に恐竜がいたことを、圧倒的なボリュームで伝えるのには、この地図の形が一番だと思った」というヒサさん。
絵本を見ると、かつて地球が「恐竜の星」だったことをはっきりと認識することができます。しかし、恐竜図鑑としてだけではなく、絵を見て楽しむ絵本の要素が十分に詰まっているのがこの作品の面白さ。
例えば、こんなイラストや……
オビラプトル 卵どろぼう
こんなイラストが地図のところどころに散らばっているんです。(どこにいるかは、見つけてみてくださいね!)
地図の縁に描かれているイラストも、とってもおしゃれ! 日本のページには、富士山や東京タワーとシュリケンなどが並んで描かれています。
日本
こんなに細かい絵のすべてが手描きだということも驚きのひとつ。でも、ヒサさんは「はじめる前は、これも描きたい、あれも描きたいと思って楽しい。やっている間はどうしてこんなに大変なんだろうと思う(笑)。だけど、本の形になるのは、やっぱり嬉しいんだよ。」と満面の笑顔を浮かべます。

「恐竜を描くのは大変だったけど、とにかく楽しかった!」というヒサさん。お話を聞いていると、ヒサさんが恐竜に興味を持ち続ける理由が、少しずつ分かってきたような気がしました。
ヒサ:ぼくは動物を見に、アフリカによく旅行をするのですが、動物を見るとき、「シマウマ」や「ライオン」といった個体を見ることはあまりないんです。それよりも、自然という大きなサイクルの中で、生き物たちがどうやって命をつないでいるか、その流れを考えることにすごく興味があります。
例えば、アリだって、何億年と命をつないでいるから、今目の前に存在するのであって……。だから、恐竜について考えるとき、生き物として恐竜がどうやって食事をして、食べて、寝て、子孫を残して、生活したか。そういう姿を考えるのがたまらなく好きなんです。
だから、博物館で恐竜を見たら、次は動物園にも行ってもらいたいし、できればアフリカにも行ってもらいたいと思っているんですよ(笑)。
恐竜を化石として、過去のものとして考えるのではなく、生き物として考えるヒサさんの思いは、あとがきにも表れています。
あとがき
最後に、ヒサさんから絵本ナビユーザーへメッセージをいただきました。
ヒサ:まだ「世界」や「地球環境」という感覚がつかみにくい小さい子もいると思うので、そういうときは、大人の方が、今の地理関係と結びつけるようなアシストをしてほしいと思います。例えば、テレビでイギリスのサッカーチームのことが出てきたら、「このサッカーチームの練習している場所には、恐竜がいっぱい発見されたんだよね」とか。
アフリカでの密猟がニュースになっていたら「アフリカにも昔、恐竜がいたけれど、今はいないね。どうしていなくなったんだと思う?」と言ってみたり……。
そうすることで、子どもたちの「世界」「地球環境」の認識がぐっと深まると思います。
なぜ恐竜が絶滅したかについても、まだ仮説のみで正解はわかりませんからね。「もしかしたら、宇宙人が密猟したかもしれない」なんて発想が出てきても面白いんじゃないかな(笑)。

ヒサさんの苦手なもの「ヒツジの目玉」は、以前、モンゴルに恐竜の取材に行ったとき、現地の人が出してくれたご馳走だったのだとか。「食べられる前の羊を目にしていたものだから、出されたときに、全然、食べたいと思えず……。一緒にいた撮影クルーにそっと目玉を渡しました」と教えてくれました。


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