
少年バスチアンが読んでいた本の中のファンタージエン国は、正体不明の〈虚無〉におかされ、滅亡寸前。語りの名手エンデによる、現実と物語が交じり合って壮大な世界をくりひろげるファンタジー。下巻。

おひかりのメダルのせいで自分が人間だったときの記憶をなくしていくバスチアン。そのせいで、顔は美形で腕は強いが、傲慢な男になっていく。アトレーユたちの尽力もあり、徐々に自分を取り戻すために目覚めていく。そして人間界に戻り、外見ももとに戻るが、そこで培った精神力はそのままで成長していく。
人間ならみんな、仰がれ、かつがれると、傲慢になっていくものですが、そこから戻ることが結構難しい。でも、この作品では元の世界に、元の外見に、戻ろうとします。大切なことを教えてくれている気がします。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳、)
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