★書店員のみなさまから頂いた感想をご紹介★
儚く脆い世界観に魅了されました。子どもはもちろん、大人も楽しめる絵本。
しあわせを求める少年にしあわせが訪れているといい、そう思います。
少年の長きに渡る孤独が癒される事を願います。
(文真堂書店 ビバモール本庄店 山本 さま)
お城にひとりでいる少年の謎と、少女の出会いのお話。素敵でした。
謎がわかると「あっ、菊地さんだからね」と納得。
Naffyさんの哀愁ただよう絵が、切ない話に優しさという温度を与えてくれるようでした。
(文信堂書店 長岡店 實山 さま)
幻想的で繊細なNaffyさんの絵と、稀代のストーリーテラーである菊地秀行さんの文章が、
読み手の想像力を無限に刺激し続けます。
読み終えると、すぐにまた最初から読み始めたくなるのです。
(リブロ 国領店 熊谷さま)
菊地先生らしい、どことなく“せつら”や“D”を思わせるような主人公と、
その孤独な魂を喜びや慈愛で満たすために踊りという手段を使って“愛”というぬくもりを与えていく少女。
Naffy先生の美しく情熱的ともいえるイラストと相まって“眠り姫”にも似た永遠を生きる少年に、
いつしか幸せになって欲しいと願ってしまう自分がいました。
現代の『アンデルセン物語』。この作品を拝見させて頂いたとき、真っ先に思いました。
この美しい物語も永遠に続いていってほしい、読み継がれることを心より願います。
(芳林堂書店 高田馬場店 江連さま)
楽しかった日々、悲しい思い出、忘れ得ぬ人々――
いくつもの出会いと別れを経験した大人の方にこそおすすめしたい1冊と思いました。
後半に登場する「ある若者」の姿に、
菊地秀行先生のファンの皆様は思わずニヤリとされるのではないでしょうか!
(書泉ブックタワー 岡安さま)
黒、グレー、茶、白のおさえられた色調の中に差し込まれる印象的な「赤色」。
各ページの圧倒的な絵の美しさにまず引き込まれました。
我々にはなじみが薄いヨーロッパの城という舞台が、細部まで描き込まれたキャラクターとモチーフによって生き生きと立体的に浮かび上がり、身近な物語として受け止められるように感じました。
謎めいた書き出しで始まるお話は、少年と一緒に不思議をひもといていくミステリー仕立てでありながら、最後には愛の物語としておわります。
まるで古典的な海外の名作のような読後感は、まさに「新作にして古典」です。
(未来屋書店 幕張新都心店 石橋さま)
美しい物語、そして絵の中で少年や少女をとりまく「空気」や「風」を感じられるのがとても印象的でした。
マント・布の動きで人物がどのような動きをしているのかが分かる。
力強いけれど、しなやかさも同時に持ち合わせている。
子どもにも、そして生きてきた中で多くの体験をしてきた大人だからこそ、少年・少女、両方の視点から「想いを想う」ことのできる物語だとも思います。
(木村書店 及川さま)
とても不思議で、それでいて切なくて……。
一度ではなく何度も読んでしまうNaffy先生の絵の美しさと哀愁感と菊地先生の短い文章から伝わる光景が重なる時、頭の中で作品がさらに大きく広がるように展開していきました。
まるで映画を観ているかのようでした。
(精文館書店 おゆみ野店 須山さま)
1ページごとに広がるNaffyさんの素敵な色使いの絵が美しくて切なくて大人にも読んでもらいたい世界観です。
(コメリ書房 鈴鹿店 森田さま)
美術館で芸術作品を見ているかのようなイラストと、海外作品を思わせるような雰囲気に圧倒されました。
それでいてストーリーは繊細ではかなく、切なさをともなった純愛という、
大人の女性が特に魅了される展開だと思いました。
(TSUTAYA 積文館書店 八女店 古田さま)