
きょうはうさぎまちのあきまつりのひです。 4ひきのこうさぎはたちは、おまつりの行列についていきました。 途中、秋の色になった山やまをみて、4ひきのこうさぎたちは、ぶなじいに会いたくなって・・・。 愛らしいこうさぎと美しい自然を描いた絵本です。
2010年に『もりのおとぶくろ』を刊行してから11年。『こうさぎとほしのどうくつ』『こうさぎと4ほんのマフラー』と春・夏・冬と続き、最終章秋のおはなし『こうさぎとおちばおくりのうた』で完成になります。

迷子になってしまった4匹のこうさぎの、心細さや『ぶなじい』を見つけた時の安心感、家に帰れるのかという不安な気持ち。それぞれの気持ちが、それぞれ違った秋の森の風景で描かれていて、こうさぎの気持ちとぴったり合っていて素敵です。
落ち着いた色合いだった森が、高台からの風景を描いたところから明るい秋の森に変わって、ページをめくった瞬間、思わずきれいとつぶやいてしまいました。
秋真っ盛りの紅葉の時期に、ぜひ読みたい1冊です。
シリーズの絵本のようなので、ほかの本も読んでみたいです。 (きむらぶんこさん 40代・せんせい )
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