サクラの木を、1年間じっくり観察してみましょう。身近にあって、知っているつもりの植物でも、よーく観察してみると、いろんな発見があります。 身近に1本の木があれば、それをよく見るだけで、季節はこんなに豊かになる??。自然を愛する著者が長い時間をかけて描いた、サクラの観察の記録。
桜というと好きな花であり、春を感じる花であり、季節を感じる木であり、とおおよそ見た目でしか関心を持っていなかったのですが、この一冊でとても深くて決めの細かく桜を知ることができました。
お花見のときに見過ごしていた変わった桜が、ひこばえとか胴吹きといった桜の生命力を示していたことや、苔やキノコに趣を感じていた大きな勘違いに、赤面してしまいました。
花が散ったあとの、毛虫や小虫の大群の殺風景さも、桜ならではの光景だということも知りました。
枯れ葉の色の違いの理由には納得できました。
親しみを持っていた桜について、知識を深堀りすることで、モノの見方に刺激を与えられました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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