
名前も知らない野の花が咲いて、うさぎの心がおどりだす。なんて嬉しい朝でしょう。
「ルンラン ルンラン ルンランラン」
その音色をきいた小鳥が宙返り、それを見たペンキやさんはおうちをカラフルに塗り、アイスやさんは大サービス。仲良しきょうだいがスキップすると、ちょうちょも一緒に。
「ルンラン ルンラン ルンランラン」
思わず口ずさみたくなるリズム。幸せな気分と一緒に次から次へとつながって、誰かの心もおどりだす。なんて素敵なリレーでしょう。夜がきても、やがて朝になっても、ルンランはどんどん広がっていき。
インクと水彩で描かれる繊細で幻想的なイラストと、しあわせな気持ちに包まれていくような物語。二人組の絵本作家・PEIACOさんが生み出す世界は新鮮でありながどこか懐かしく、ページをめくればめくるほど読者を夢中にさせてしまいます。ああ、あのお星さまのまたたきも。街じゅうに広がるいい香りも。みんなみんな……。
世界はつながっているんだと実感できる一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

ルンラン、それはこころがおどる おと
・思わず口ずさみたくなる「ルンラン」のリズムが心地よいお話。 ・ルンランのリズムにのって、ちいさなしあわせはきっとどこまでもつながっていく──PEIACO(絵本作家・イラストレーター)
「ルンラン、それは心がおどる おと」うさぎの庭に咲いた一輪の野の花が、うさぎの心を躍らせ、ハモニカのメロディーをうみだし、鳥を空へまいたたせます。ルンランはどこまでも広がっていき……。思わず口ずさみたくなる「ルンラン」のリズムにのせて、小さなしあわせがつながり、広がる物語。

最初は、家の庭に咲いた小さな花でした。
それを見て楽しくなったうさぎがハモニカを吹いて、その音色に楽しくなった小鳥たちが空にとびたって、それからそれから……。
楽しさ嬉しさがどんどんどんどんつながって、喜びに発展していきます。
その様子に影響されて、読んでいる私も楽しい気持ちになりました。
二人組の作家さんだそうですね。
この方たちの他の絵本も読みたくなりました。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子22歳)
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