クリスマスショップに置かれているちいさな赤いそりには、大きな夢がありました。いつかサンタクロースのそりになって、子どもたちにプレゼントを届けること! まわりのみんなからは「まだ子どもじゃないか」「無理にきまってる」と言われていたのですが、それでも心の中で信じていた赤いそりは、この冬決心をします。
「北極へ行って、サンタさんに会おう。
わたしだってできるって、みんなに見せたい。」
そうして北へと向かったちいさな赤いそりを待っていた道は、大変険しいものでした。早くも心配になってきた頃、出会ったのは雪の中の線路を走る大きな汽車。
「どこに行くんだい?」
そう聞かれたちいさな赤いそりは……。
サンタクロースに会いたいという願いは簡単にかなうものではないかもしれません。それでも、その強い願いはサンタクロースにしっかりと届き、嬉しい結末へとつながっていきます。こんな風に、クリスマスというのは世界中の子どもたちの願いや希望というのを包み込んでくれるものなのかもしれませんよね。
静かで壮大な雪景色と、ちいさく儚げな赤いそりの組み合わせ。そして繊細であたかかな文章と赤いそりのひたむきな情熱が心に残るこの物語は、NYタイムズベストセラーリストにランクインした美しいクリスマス絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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ちいさな赤いそりには、おおきな夢がありました。「いつかサンタさんのそりになって、世界中の子どもたちにプレゼントをとどけたい!」
ちいさな赤いそりは、サンタクロースに会って夢をかなえるために、みんなの「できっこない!」という声を尻目に、北極に向かいました。険しい道を進む途中、助けてくれた汽車のおじさんやトラックのお兄さんの話を聞くうちに、あせらないで一歩ずつ夢に向かって進めばいいのだと思うようになります。それでも、今年のクリスマスに北極にたどり着けなかったとがっかりするそりの前に、サンタクロースからの嬉しい置き手紙がありました・・・! NYタイムズベストセラーリストにランクインした、美しいイラストとあたたかい物語で綴られるクリスマス絵本です。
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