キツネと ムシと トリと カエルと クマは、
よるの くらやみを
さがしに でかけて……
でも、どこも かしこも ひかりだらけ!
ある日、キツネが巣穴から顔をのぞかせました。ムシがあたりを飛びまわっています。
「あかりを けして、ねむれない」。でも、あかりはついたまま。
街は人工の光があふれています。キツネとムシは「くらやみ」を探す旅に出ます。けれどもどこへ行っても、光、光、光。わたり鳥は迷い、カエルは鳴くのをやめ、クマは冬眠につくことができません。みんな次々と旅に加わり、一行は山、砂漠、砂山と旅路をゆきますが、「どこも かしこも ひかりだらけ!」
やがて海にたどりつき、たまごからかえったばかりのウミガメの赤ちゃんたちに出会います。仲間たちは方向を見失ったウミガメの赤ちゃんを導くために海に飛び込みます。
そしてたどり着いた小さな島で、ようやくさがしていた「ほんとうの よる」をみつけたのです。
「ほんとうの よる」を探す旅をえがき、まだあまり知られていない光の害、光害について教えてくれる絵本です。
光害できずついた世界で、あかりを消すことの大切さを、そっと、そして力強く伝えます。
みんなが、ほんとうの夜に出会えるように――。
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