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ヨーロッパに古くから伝わる物語。ライオン王の御前で、動物たちはきつねの悪行をうったえる。言葉たくみに死刑をのがれたライネケは……。ゲーテが再話したものを、児童向けに編訳。

極悪非道のきつねのお話です。
ライオン王の治める動物の国で、きつねのライネケの悪業にみんな苦しめられています。そこでライネケは王様から呼び出され裁きをうけることになるのですが、賢いライネケ。口のうまいライネケ。どんなピンチもうまくかわしていきます。
性悪きつねのライネケが見事にピンチを乗り切る様は読んでいて面白いしこれからどうなるのかとワクワクしますが、本っっ当に性悪の極悪きつねなので、そのライネケがお咎めなしというのは納得いかないような…。
ただ、この物語を読んでいて感じたことは、物事はいろんな角度から見ることができるということ。
被害に遭った動物たちの言い分と、ライネケの言い分。同じことでも双方の視点で言い分が違ってきます。いや、もう本当にライネケは弁がたちます。あっぱれ。
かなり古い作品ですが、全く古さを感じず、今読んでもとても面白かったです。 (げがんさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子7歳、男の子5歳)
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