頑固で心やさしいヨーンじいちゃんと暮らし始めてから、毎日はらはらすることばかり。ユーモアたっぷりに老人の命の輝きを描く。
ひとり暮らしのおじいちゃんとの同居生活の喜怒哀楽。
頑固で人間味たっぷりで、家族も孫もハラハラドキドキの中で、おじいちゃんの人生のラストステージがユーモアたっぷりに描かれています。
最初はどうなることかと思っていたら、いつの間にか人気者。
恋人まで作ってしまったヨーンじいちゃん。
おじいちゃんの重量感が失せていき、最期を看取るところの切なさは、それだけ家族にとってかけがえのない存在になったからでしょう。
ヨーンじいちゃんの娘はヤーコブの母親。
おじいちゃんがお父さんであったり、お義父さんであったりする中で、様々な家族の心の位置関係が、なんだか読み終えてみると切なくも思えます。
誰もが通る道。
じめじめ感がないところが好感のもてる物語でした。
(ヒラP21さん 50代・パパ )
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