「子どもたちが安心して過ごせる空間が作りたかった」と、小さなびんのふたでランプを作り、アイスクリームの棒で床を張り、本物の生地で家具を彩り・・・著者のカリーナが3年の歳月をかけて完成させていった手作りドールハウス「マウスマンション」は、何と高さが3m、幅2m、部屋数100!
どの部屋も覗きこめば、そこには愛情にあふれた居心地のよい世界が広がっています。かわいいマウスの人形サムとユリアをそこに置き、たちまち生まれてきた物語が前作『マウスマンション サムとユリア』、そして『マウスマンション サムとユリア 大げきじょうへ』。発売と同時にあっという間に大人気となったオランダの絵本です。
そんな話題の作品から、今度は小さくて可愛い幼児絵本が生まれました。
はずかしがり屋のサムと知りたがりのユリアはとっても仲良し。
そんな二人が暮らす「マウスマンション」にはたくさんのお店やさんもあるようですよ。
ユリアが訪れたのは、かばんやさん。お母さんの誕生日プレゼントを買いにきたのです。パン屋さんではサムとユリアが美味しいにおいにうっとり、手芸屋さんではサムのおばさんが毛糸玉を10個も買っています。何に使うのかな?
居心地のいい自分の部屋から飛び出して、ひとたび外へ出れば、今度は様々な雰囲気の場面が登場してきます。隅から隅まで商品が飾られていたり、たくさんの物が整然とわかりやすく収納されていたり。どんなに小さなものでも愛情いっぱいに手作りされている小物たちにもすっかり魅せられてしまいます。
更に住人たちが行き交うにぎやかな場所があったり、お店の主人との会話があったり。マウスマンションを舞台にその暮らしぶりまで想像はふくらんでいきます。
こんな風にドールハウスや絵本を通して、自分の世界がどんどん広がっていくのはとってもワクワクすることですね。
同時発売の『あそぼう』も合わせておすすめします。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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