『The Most Wonderful Thing in the World』が原題。
表紙からその世界観が伝わってきます。
昔々、あるところの王国が舞台です。
王さまと王妃さまが、愛する王女のために、婿探しをするストーリー。
賢者アンジェロの助言に従い、
「世界でいちばんすばらしいものを見せることができる若者」が条件です。
両親が必死で面接している間、当の王女ルチアは街を視察しているのですね。
案内役は、たまたまであった青年サルヴァトーレ。
実は、祖父アンジェロの使いで宮殿に来ていた次第。
求婚者の品々と、街の様子が、実に幻想的に描かれています。
そしてついに、鮮やかなラストへ。
かぐやひめ?
ローマの休日?
やや予定調和的な展開ですが、そこもおとぎ話風でしょうか。
でも、ハートにストンとおさまるハッピーエンドはやはり素敵です。
絵も、大人受けするクオリティ。
やはり思春期以上にしっとりと味わってほしいですね。