そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)
世界にはまだ、誰も知らない不思議とすてきでいっぱい!
きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)
全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集!
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来年はうさぎ年ということで、うさぎが登場する絵本を読みたいと思いました。 こちらはインドの昔話です。 ヤシの木の林にいた臆病で慌てん坊のうさぎ。「世界が壊れたらぼくはどこへ逃げたらいいんだろう?」と急に心配になります。その時「ドッダダッドーン!」と大きな音がして……。 民族調のイラストに味があり、大人が読んでも楽しめました。
投稿日:2022/12/20
宗教に縁遠い家で育った私には、この本の最後に、お釈迦様はお釈迦様になるいくつもの長い前世の中で、トラだったこともあったと書いてあったのが一番の驚きでした。そういった、お釈迦様の前世の善い行いの話を547つ集めたのがジャータカと呼ばれる物語で、このうさぎの話は322番目の話だそうです。 それはさておき、綺麗な絵の絵本でした。色々な動物が列をなしているページがとてもよかったです。そして、何よりすごいのが、ライオンがおくびょうなうさぎと真実を探りに行き、その結果、うさぎの勘違いであっても決して責めるわけでもなく、また、皆のものの前でも、うさぎを傷つけることのないようにかばった言い方が素晴らしかったです。 「正しくものごとを見たり聞いたり話したりして、本当のことを自分の目で見きわめなさい」という教えの話だそうです。物語を読んでいて、なるほどと思う話でした。
投稿日:2018/02/04
お釈迦様の善行を収めたジャータカ物語の322番目だそうです。 なんと、お釈迦様がライオンだった頃のお話。 あわてんぼうのウサギが、ヤシの木陰で寝転がっている時に、 ヤシの実が落ちて大きな音がしたのですね。 ちょうど、世界が壊れてしまったらどうしよう、と考えていた時だったので、 ビックリして逃げ出したところ、 他の動物たちも何事かと逃げだして大騒動になるのです。 その様子を見たライオン(お釈迦様)が、冷静に状況を確かめ、 本当のことを自分の目で見極める大切さを説くのです。 とても大切な教訓が物語と溶け合い、素敵だと思いました。 小学校のおはなし会で読みましたが、 子どもたちにもストンと響いたようでした。
投稿日:2017/05/19
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