さてさて、菜の子先生の3学期。シリーズ(たぶん)最終巻です。
第1巻の1学期が出てから5年がたっています。
今回も、「雪の女王」、「(節分の)鬼の話」(節分の鬼の話は各地にいろいろな民話があって、たくさんの絵本や児童書になっているので、題名までは書けません)、
物語ではないけれど、「ひな祭り」、そして、最後はもしかしたら萩望都の名作漫画「11人いる!」がベースになっていませんか?
どれも3学期らしい、素敵な話でしたが、個人的にはやっぱり最後の「十ニ人目のクラスメイト」がよかったです。
ふしぎ加減も、菜の子先生にびっくりするカズキも。
12人目が誰だか、菜の子先生が突き止める前から何となく気がつきましたが、
それでも、その犯人を突き止めたとき、やな気分ではなくて、
とてもいい気分になれたのはひとえに菜の子先生の魅力。
そして富安さんの文章の素晴らしさだと思います。
中学年くらいから1人読みできますので、興味がある方はぜひ!読んでみてください。
ちなみに、作者の富安さん花の子先生のイラストを書いてくれた
YUJIさんを絶賛しています。インパクトがあって、素晴らしい菜の子先生だと、私も思います。