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セミ」 パパの声

セミ 著:ショーン・タン
訳:岸本 佐知子
出版社:河出書房新社
税込価格:\1,980
発行日:2019年05月14日
ISBN:9784309290195
評価スコア 4
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  • セミは脱皮する

    人間社会でうだつのあがらない生活をしている、セミ人間のお話です。
    17年間も喜びのない日々を送って、「定年」を迎えるとこうなるのでしょうか。
    脱皮して空を飛ぶセミになるということが、森への回帰になっているのですが、そうは読みとれない物悲しさがありました。

    投稿日:2019/11/28

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  • 1986年に公開されたアメリカ映画「ザ・フライ」は
     B級映画ながらいまだ根強いファンをもつカルト映画といっていい。
     もともとは1958年公開のホラー映画「ハエ男の恐怖」で
     人間が誤ってハエ男に変わるという、怖い作品なのだ。
     ハエも怖いけれど、セミだってかなりグロテスクだ。
     表紙のスーツにネクタイをしたセミ男の姿は
     どうみてもかわいいとはいえない。
     そのセミがニンゲンの世界の、高いビルの一角で
     データ入力の仕事をして17年になるという。
     欠勤もしないし、ミスもしない。
     それでもニンゲンはセミに感謝もしないし、昇進もさせない。
     ニンゲンの同僚はセミを馬鹿にするし、
     会社にはセミ用のトイレもない。
     しかも、セミには住む家もなくて、会社の隅っこで暮らすしかない。
     そして、セミは17年めで定年を迎える。

     オーストラリアの絵本作家ショーン・タンの『セミ』は
     不思議な世界を描いた作品だ。
     定年を迎えたセミは会社の屋上で脱皮して、
     りっぱな羽をもった赤いセミになる。
     空にはそんなセミがたくさん飛んでいる。
     人間たちがニンゲンでないことで虐待することは
     セミにかぎらず今やたくさんの事例が証明している。
     ニンゲンとは自分とは同じものではないということ。
     人種であったり国であったり性別であったり言語であったり。
     私たちはたくさんのセミをこしらえていないだろうか。

     いつかそんなセミたちが復讐してこないとも限らない。
     岸本佐知子さんの訳がいい。

    投稿日:2023/10/01

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