「せんそうがおわるまで、あと2分」 その他の方の声

表紙を見てわかる通り、絵は全体的にほんわかした感じです。

戦争ものというとどうしてもかまえてしまいますが、前半のほのぼのとした2人の子ども時代を見るとどんどん読み進んでいけます。

だんだんと戦場の過酷な現実が目の前に広がるように。生々しさはあるけれどリアル過ぎない、絶妙な描き方。

カナダに住む2人がイギリス軍として戦っています。今の日本人にとって、これを他人事だと考えるのはおかしいのでしょうか。

たくさんの人に読んでほしい本です。
子どもだけでなく、おとなの方々にも。
特に、いま。

タイトルにつられて手に取りました。
カナダに生まれ、直接戦争には関係がなかった人間が戦争にかり出され、戦争が終わる２分前に死んでしまうお話です。
コミカルに描かれているけれど、痛烈なアイロニーを感じます。
今ウクライナで戦争が続き、多くの犠牲者が出ています。
戦場ではない場所で、当たり前の日常がハカイされています、終わることの難しさ、予測出来ない死の突発性を感じつつ、愚かな人間たちの狂気に心痛みます。