「パンダのポンポン(1) パンダのポンポン」 なかなかよいと思う みんなの声

食いしん坊のパンダのポンポンが、個性的な友だちに囲まれながらおいしいものを作る話。
王道の児童書に比べると、ちょっと表現があざとい感じがするけれど、かわいらしいです。
料理の表現が秀逸。とてもおいしそう！
寝る前に布団の中で読んだら、兄妹そろって「なんかお腹が空いちゃった！お水飲んでくる！」と台所に駆け下りて行きました。

食べるのが大好きなパンダのポンポンが主人公です。
お料理上手で彼の料理はみんなに愛されているなーと思いました。
ちょっとぬけたところもあってそこもいいです。そこをうまく支えているのがしっかりもののチビコちゃんなんでしょうね。

主人公のポンポンが、オムライスやらケーキやら、子供の好きなものを作ります。料理に興味を持っている娘のつぼにはまった本です。ツネ吉が「栄養をとるためだけに食事をするなら、料理なんてしなくてもいいんじゃないの？」と言っていますが、大人が読むと、料理の神髄というか、ポンポンのように料理は楽しくするものだ、と思うようになる気がします。みんなに喜んで食べてもらうには、楽しく作らなければ、と。小学校中学年くらいで習っていないような漢字でも、ふり仮名があるので読めるし、ほぼ毎ページにかわいい挿絵があってあきません。娘がこのシリーズの他のお話も読みたいと言っていました。

ポンポンはパンダです。レストランのコックさんです。
ポンポンは食いしん坊です。
だから我が家の食いしん坊に読んで聞かせました。
読んで聞かせるにはちょっと長いお話しですが、毎晩がんばりました。
１冊に３話なので、３日間で終了。
まず、登場人物（動物）がたくさんいます。そして必ず登場し、必ずしゃべります。テンポを変えたり、声色を変えたり大変でした。
途中に即興の歌が入ります。
適当な歌を付けるのに苦労します。

でも、どれもほんわかあったかくて気持ちのいい話なので、苦労した甲斐があり、子どもたちは大好きになっていました。長い文章もがんばって自分で読んでいました。長くても総ルビですので。

そしてお話の中の料理もおいしそう！
お腹がすくこともあるので、布団での読み聞かせは注意が必要かも。

絵もかわいいのです。なごみます。