「パンどろぼうとなぞのフランスパン」 なかなかよいと思う みんなの声

パンどろぼうシリーズは子どもたちに大人気のようですが、いきなり３巻目を手にしたのは失敗でした。
１巻２巻と伏線があってこそ、面白さ倍増なのでしょう。
パンどろぼうの正体は知っていたのですが、フランスパンにネコを忍び込ませるためには、無理があるように思いました。
それにしてもネコとネズミが仲良くパンを作る構図はミゴトでした。
子どもたちにウケる要素は詰まっているようです。

パンどろぼうシリーズ、第三弾。
「なぞのフランスパン」ですが、表紙の絵…これはどう見ても、あの動物です。

パン職人として堅実に働いている、もとパンどろぼうのもとに現われたなぞのフランスパン。目的をもってパンどろぼうのパンやさんの邪魔をします。
中盤の衝撃シーンは、三作中ピカイチだと思いました。

ただ、邪魔の仕方が…食べ物を粗末にするのに抵抗がありました。ほかの方法もあったかなぁと。なので、☆4つです。

あと、表紙めくってすぐのパンが並んでいる絵。
よく眺めて下さい。
「ラ」が一つ多い気がするのですが、どうでしょう。

シュールな感じが魅力のパンどろぼうシリーズです。
なぞのフランスパン、なかなか悪いことをしでかしますが、許してあげるパンどろぼうは優しいなぁ。どちらかだけが儲けるのではなく、共存出来る方法を思いついて実行した二人のパンは偉いと思いました。パン屋のおじさんが焼いたパンがまずくて、フランスパンがまいってしまうっていうのが、いい感じにゆるくておもしろかったです。

まさかパン達がかぶりもの？！してたなんて。なんだかとてもホッコリする可愛いお話でした。子どもも似たような気持ちを抱くことがあるんじゃないかな。意地悪するのじゃなくて違う選択をとれる人になって欲しいな。そんな気持ちになりました。最後はハッピーエンドで良かった良かった。