「ちっちゃなサンタさん」 なかなかよいと思う みんなの声

何もプレゼントを持っていないちっちゃなサンタさん。
女の子がこのサンタさんを発見する出会いの場面や、ふたりのやりとりがとにかく優しくて、心落ち着けて読むことのできる絵本です。
夢の中のような不思議な雰囲気も漂っていて、来年のこのふたりはどうなるのかな？と想像も膨らむお話です。

そりもなく、一人で空から降りてきた小さなサンタクロース。
おまけにプレゼントも持っていないサンタクロース。
赤い服を着ていなかったら、サンタクロースとは思えないサンタクロース。
こんなサンタクロースがいたら、どうするでしょうか。
主人公の女の子は、自分の一番お気に入りの人形をサンタクロースにあげました。
バンサンだから描けるサンタクロースがいました。
こんなサンタクロースがいたら…。
いろんな発想を出しあっても面白い絵本です。

サンタクロースといえば、大きな体つきがイメージされます。
ところが、この絵本ではタイトルにあるように、小さなサンタクロースなのです。
絵を見ると、少女と同じくらいでしたね。
そして、少女とサンタの会話が素敵なのです。
「どうか、来年も二人が会えますように」と、思わず願っていました。

そらからおりてきたちっちゃなサンタさん。
このサンタさんはなんにも持っていません。
なんとも心細そうなサンタさんです。
いろんなサンタさんがいるんだなあって思いました。
マガーリはそんなちっちゃなサンタさんのために
自分の持っているお人形をプレゼントします。
サンタさんのサンタさんになってあげたのですね。
小さな子どもならきっと、マガーリみたいに
なんとかしてあげなくちゃ！って思いそうな気がします。
我が娘もきっと「いらない」って言われてもなにかしら
プレゼントしそうな気がします（笑）。
クリスマスらしい、あったかい物語でした。

少女マガーリは見たのです。
空からちっちゃなサンタさんが降りてくるのを。
でもそのサンタさん、プレゼントらしいものは何も持っていないのです。
そこでマガーリは・・・。
デッサンのような画風のバンサンの絵が映えます。
最小限におさえた文章だけに、絵が物語り始めますね。
一風変わったサンタさんに、意外な展開。
マガーリの純真な気持ちがとても嬉しいです。
「わたしの　ちっちゃな　サンタさん」
この文章にもジーンときてしまいました。