ねずみがやぎに向かって、「おおきいね」と言うと、
やぎがねずみに向かって、「ちいさいね」というシーンで物語は始まります。
これだけだと、良くあるお話のパターンですが、次のページを捲ると、牛が登場して、「もっとおおきいよ」と言うのです。
2つの比較でなく、3つの比較というのがミソ。
かなり世界が広くなって、表現力がアップした感じがします。
そして、大きさ→高さ→長さ→太さ→重さと続くのですが、そのテンポは心地よいもの。
最後は、みんないろいろと結んでいるのですが、姿形には沢山の種類があるのだ認識できることでしょう。
最初、淡い色だけだったので、物足りないと思ったのですが、逆にそのシンプルさが、物の差異を際立たせているのではないかと思います。
全体に統一感があって、読み聞かせし易い絵本です。