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しあわせの牛乳自信を持っておすすめしたい みんなの声

しあわせの牛乳 写真:安田 菜津紀
著:佐藤 慧
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,980
発行日:2018年03月15日
ISBN:9784591158135
評価スコア 4.6
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  • 2018年刊行。子どもの頃から「牛飼い」になりたかった筆者が、牛も人間も幸せになれる山地酪農に出合い、自分の農場を持ち経営を安定化させるまでの話。実話。

    写真に写る牛は、山間部でのんびりと過ごし、新鮮な草を美味しく食べて、親子で幸せにくらしている。美しく、賢く、強い生き物だ。
    現在、多くの場所で行われている「近代酪農」は、牛をまるで機械のように扱い、牛が本来食べないものを無理に食べさせ、運動もさせず、狭い部屋に閉じ込めて、肉と牛乳を利用するだけ。牛にとっても悲惨だが、実は、人間にとっても籠城条件も、体と心の健康においても問題ばかりであることがわかった。
    しかも、政府が余計なことをして、将来有望な山地農業で自然と調和して良いものを作ろうとしている若い人をつぶしている。現状の苦しいところを知ると、本当に心が張り裂けそうだ。

    そんな中、筆者は、大好きな牛と一緒に幸せに暮らし、働く道を選んだ。周囲の理解がない時もあり、お金の問題で絶望的になったことも何度もあるのに、乗り越えていった。
    そして、とうとう理想の山を体に入れ、販路も確保し、事業を成功させ安定化させることで、次の世代を担う人たちに希望を与えた。研修生として受け入れて、育てる側の立場になった。

    食や農業の問題は、いろんな難しい事が多い中、こういう心が洗われる素晴らしい実話を知ると、自分も勇気をもらう。
    「今までのやり方ではダメだ」と気付いている人たちも、大いに励まされると思う。

    さっそく、山地酪農で作った牛乳(ノンホモジナイズ、低温殺菌)を買って飲んでみた。
    今、大多数を占める近代酪農の牛乳よりも、すっきりさわかやで、嫌な臭みもないし、変に濃い味もなく、体にすっと入って来る快適な牛乳だった。

    牛が本来は、自分の子どもを育てるために出すものだから、
    貴重なものである。私は謙虚に、「頂いている」ことを実感し、人間と共存する道を選んだ牛たちに感謝して生きていこうと思った。

    人と命、食について、畜産業(酪農)について、日本の環境や将来について深く考えさせられる。
    読みやすくまとめられているので、年齢を問わず、いろんな人に読んでもらいたい良書。

    大変な思いをしながらも、良いものを提供し続けているすべての人たちに感謝します。(合掌)

    投稿日:2023/08/22

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  • 毎日のように牛乳やバターを頂いています
    中洞牧場の しあわせの牛乳の本を読んで 感動しました!!

    本来牛を育ててお乳を頂くというとは こういうことだったのですね
    牛乳はどうやって作られる?

    しかし ほとんどの牧場が牛舎に牛を閉じこめて 穀物のエサを与え牛乳を搾乳し続ける  牛乳を出せなくなると 食用肉として殺されてしまうのです
    近代酪農は 大量生産するため 配合飼料を与える(外国から輸入された飼料) 

    中洞正さんは 山地酪農という 自然な山地で 牛を放牧して農薬のない草を食べ 牛たちが自由に生き子牛を産み育てる
    牛も人間もしあわせに生きていける 酪農を実現されたのです

    それまでに至るには 大変な苦労があり 挫折することもありましたが それを乗り越えて 山地酪農を守られたのは 牛たちをこよなく 愛されていたからだと思いました(情熱と諦めない精神に感動しました!)

    中洞牧場の牛乳を飲んでみたいです!
    どんな味がするか楽しみです!

    安田奈津紀さんの写真の牛たちの目が 優しくて かわいく 自然の中で生きていく牛 春夏秋冬の牛の様子が良く分かりました

    投稿日:2021/02/23

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  • あぁ飲んでみたい

    母が昔
    「牛を飼っているおうちに遊びに行ったときに、
    おやつで出してもらった牛乳の味が忘れられない」と
    言っていたことがありました。
    この本を読んで、その話を思い出しました。

    この本の主人公、中洞正さんは
    山地酪農を実践してきた人で
    その困難さは、児童書としてさらりと書かれていた以上に
    色んな事があったと思います。

    現代は、効率を重んじて
    あるがままの自然なことを、自然なままで流通させることの
    なんと難しいことか・・。

    アレルギーの持病があり
    長いこと牛乳を飲んでいない私も
    自然なままのこの牛乳なら
    飲んでも痒くならないんじゃないかという気がしました。

    疫病が流行るこのご時世、
    人間に本当に有益なものを見極めることが必要かもしれません。

    投稿日:2021/01/24

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  • 命をゆずっていただく

    安価で流通している牛乳を得るために、牛に背負わせているたくさんの苦しみや負荷を知った。

    自然放牧ではない牛は、狭い牛舎で飼育されるため、運動不足は避けられず短命になってしまう。人工飼料を与えられるのも短命の原因になる。

    乳製品の原材料が牛であると考える発想からは、牛は原料の元でしかなく、そこに生命の尊厳という気持ちは失われてしまう。

    山地酪農という方法で、牛に負荷をかけずに生きる中洞さんの生き方は、考えさせられるものばかりだった。

    乳脂肪分が、3.5%にならないと買い取り額が半値になってしまう点も驚きだった。

    山地酪農を日本で継続していくことの難しさを、中洞さんが克服していく姿にも、頭が下がった。

    自然の中で生きる牛たちの自然で美しい姿にも心打たれた。

    いつか、中洞さんの牧場の牛に会ってみたいな。しあわせな牛乳を飲んでみたいな。

    どんな生物も人間と同じ地平で生きている。根源的なことに気づかせてくれた一冊だった。

    投稿日:2020/09/05

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