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宮沢賢治の絵本 狼森と笊森、盗森自信を持っておすすめしたい みんなの声

宮沢賢治の絵本 狼森と笊森、盗森 作:宮沢 賢治
絵:片山 健
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2008年10月
ISBN:9784895881180
評価スコア 4.45
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みんなの声 総数 10
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  • 物語の主役は森たち! 受賞レビュー

    宮沢賢治作品って、
    硬質な絵が合う作品と、うんと泥臭い描き方が似合う作品と
    けっこう分かれると思うんですが
    この片山健さんの作品は思いっきり後者。
    ガツガツ、ザクザク塗ってます。

    片山さんって、水彩画ですい〜っと色をのばす印象が強かったんですが
    この挿絵の画材は何を使ってるんでしょう?
    油っぽい感じですね。油絵の具?クレヨン?わからないのですが、勢いよくビタビタといってます。
    ここまでダイナミックな絵は珍しいのでは?

    そして
    「主役は土地(森)で、ヒトじゃない」
    というメッセージが
    絵からひしひしと伝わってきます。
    最初の4人なんて
    「ん?なに?人?」ってくらいちみっとしてて
    失礼な書き方だったらごめんなさいですが
    虫っぽいんですよぉ!

    とにかくロングで引いたショットの構図を使い
    たまに森を擬人化っぽくして顔つけてみたりして
    季節の移り変わり、土地が開墾されて畑が増えていく様子を
    淡々と、でもたっぷりと描きだしています。

    狼森の火のシーンと、それが消えた瞬間の絵の対比とか
    盗森らしき足のシーンとか
    秋の事件の盛り上がりの場面の絵もダイナミックでいいですよ〜
    特に足w
    必見です^^

    森が中心なので
    色合い的に暗い・黒い場面が多いですが
    おどろおどろしくはありません。
    背の高い木がたくさんですもん、日が差さなくて暗いんですよ。
    ま、でも、ちょっとは怖いかな、原っぱとは違いますから。
    そして、この暗さ・怖さが森の魅力なわけですし。

    自然の荒々しさと優しさ
    それにこたえる人間
    素朴な対比があったかくつたわる絵本でした。

    片山健さんっぽい絵を期待すると
    んん?違うかも?ですが
    らしさでいうと「著者らしさ」より「作品らしさ」を追及している、って感じで
    著者の意外性を見せていただいたように思います。

    いろんな出版社の『狼森と笊森、盗森』を全部並べても
    文章と絵のマッチングはかなり上位に入るはず。
    宮沢賢治の森の世界へご一緒にどうぞです♪

    投稿日:2014/07/02

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  • 森が主役のストーリー

    『きつねにょうぼう』や『たのしいふゆごもり』など、片山健さんの勢いのある美しい絵の大ファンなので、片山健さんが描く宮沢賢治のおはなしにとても興味を持ちました。
    冒頭すぐに小岩井農場という地名が出てきて、行ったことがあるのでなんだかとてもうれしくなりました。
    「ここへ畑起こしてもいいかあ。」と人が訊ね、「いいぞお」と森が一斉に答える。素朴な温かみをもつ自然の大らかさが伝わってきます。
    季節が移り変わり、土地がどんどんと開かれていく様子を見ながら、自然の偉大さを感じました。
    森(自然)が主役のおはなしです。

    投稿日:2014/06/11

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    1
  • 自然の中で生きていくということ

    入植者が、ここに畑を起こしていいかと森に尋ね
    それを「いいぞー」と答える森たち(←複数形なのがみそ)

    この物語の中には
    自然と共存しながら生きていた
    日本人古来の生き方があるように感じました。

    このお話を語るのも森。
    森や山にそれぞれ気質みたいなものがあり
    それを擬人化してとらえ
    人間はそれを敬ったり恐れたりしていた
    そのまままるごとが、物語になっています。

    片山健さんの純粋なダイナミックさが
    物語に壮大さと温かみを与えます。

    深くかみしめたいような一冊です。

    投稿日:2019/09/11

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  • 自然と人間とが織り成す、なんとも愛しくてたまらない作品です。

    「ここへ畑起してもいいかあ。」
    「いいぞお。」森が一斉にこたえました。

    住む場所を求めてやって来た人間を、森は優しく受け入れてくれる。

    狼森の狼、笊森の山男、盗森の黒い大男、そして形はないけどさっぱりした性格の黒坂森。
    みんなとても愛らしくて、親しみやすいのです。

    森は昔からずっと当たり前の様にあって故郷の様に懐かしく感じるのは、昔の人々が森との関わりを大事に大事にしてきたからなんですね。

    最後、黒坂森の岩が言った「そのあわもちも、時節がら、ずいぶん小さくなった」という事こそが、宮沢賢治が今を生きる私たちへ伝えたかったメッセージなんだろうなぁ…と、思いました。

    投稿日:2014/06/30

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  • 森の声をききながら

     タイトルが不思議で、最初は読めませんでした。
     何度か行ったことのある小岩井農場の近くのお話なので、親近感がわきました。
     
     森の精やオオカミと対等につきあっていく、これがエコな生き方のようなきがしました。今こそじっくり読みたいお話だと思いました。

     大人たちが馬をつかって畑をつくり、子どもたちは川で遊んでいる風景がとてもよかったです。どのページも、子どもたちがいきいきしていて楽しかったです。

    投稿日:2010/10/20

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  • 自然とのふれあい

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    自分たちの都合で森や林の木を伐る私たち人間。
    自然が失われていく中で、改めて手にしてみたい絵本です。

    このお話に出てくる人々は、森と会話をしながら共に暮らしをしていきます。
    そこには「自然は自分達のもの」などという驕りは全く見られません。
    自分達の子供たちや大切な農具などを奪われても、返してもらえれば御礼をするという、大切な礼儀も持っているのです。

    森のちょっとしたいたずら心にも、躍起になることもなく会話で解決していく人々に心の穏やかさを感じました。
    今の人たちが忘れている大切なものを見たような気がします。
    自然とこんな形でふれあえたら素敵ですね。

    投稿日:2009/03/28

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