「一寸法師」 みんなの声

日本画の画集のように美しい絵本です。
一寸法師はとても凛々しく描かれ、お姫様は美人画そのもの。
せっかくの見事な絵の上に文字が重なって読みにくいページがあり、もったいないです。
おじいさんとおばあさんが神様にお願いする時の神様とのやり取りや、一寸法師が都へ行く決心をするまでの心境などが書かれています。
なのでお話は結構長めです。
とても小さい字で完訳ではありませんが英文が載っています。
古典を勉強する高学年で読むのも良さそうです。

「ISSUN―BOSHI」とサブタイトルが付いていて、お話の方にも英訳が付されているので、外人にも読んでもらう意図が有るのでしょうか？
ただ、英文の方は文字が小さすぎて、基本的には日本人が読む絵本です。
絵も外人好みを意識している感じがします。
お話の方はというと、具体的な地名が出てきて、「現実感」のある展開で、時代背景もしっかりとおさえたように思います。
一寸法師がどこの物語か、どの時代のお話か、知ることが出来ました。