何にでも反対のことを言ってしまうあまのじゃくのマリーマリー。
でも、お話を読むと、決してひねくれものではないことがよく分かります。
マリーは思ったことを口に出せる素直な心の持ち主なのです。
そして、物おじしない心の強い子でした。
一方、マリーと知り合ったのは、誰もが怖がって近寄らない大男。
大きいだけで怖がられていたのだけど、実はとてもナイーブで孤独な男でした。
家の中は散らかしほうだいの「なまけもの」と言ったけれど、寂しさで何もやる気になれなかったのでしょう。
それが証拠に、マリーと二人ならば何でも出来てしまうではありませんか。
マリーと大男が企画した遊園地で、大男と市民の心の垣根は取り除かれました。
マリーと大男は素晴らしい出会いをしました。
人は見かけだけで判断してはいけない。
心の中に素晴らしさを持っているのだと、そんなことを感じました。