「ぞうのこバナ」 みんなの声

ゾウの子どもバナが、突然竜巻に飛ばされてしまいました。
飛ばされてしまった所から、ひたすらお母さんのもとへ帰ろうと歩き出したバナです。
ずいぶんと遠くに飛ばされたものです。
お母さんを思う心と、お母さんの愛情が、見事に描かれていました。
まどみちおさんの優しさに包まれた絵本です。
童謡のおまけが付いているのも、まどさんの世界を広げてくれるようで良かったです。

ぞうの子バナの、ママを想う素直な気持ちがひしひしと伝わってくる絵本でした。

息子の小さいころを思い出して、懐かしい気持ちになりました。

年を重ねるほどに愛情表現に恥ずかしさを感じるようになるので、
「ママー、ママー」
と素直に求めることができるのは、小さい子の特権ですね。

1969年初出の作品が新たに。
これは貴重です。
巻末には、まど・みちおさんの童謡、「ぞうさん」、「かわいい　かくれんぼ」、「おつかい　ありさん」も。
これらの世界観がふんわり感じられるストーリー。
バナナの大好きなぞうのこバナ。
でも、もっと好きなのはママ、というのが、やはり愛らしいです。
突然の竜巻でママとはぐれてしまってのバナの道中記。
不安、勇気、周りの助け。
もちろん、ハッピーエンドの着地が心地よいです。
バナ、頑張ったね。

図書館の新着コーナーで見つけました。
堀内誠一さんの描くゾウだったので、ぐるんぱかと思いましたが、違いました。
バナナが好きで、ママが大好きなぞうのこ「バナ」のお話です。
まど・みちおさんの作品なので、巻末にはまどさんが作詞した同様の「ぞうさん」などの歌の詩も載っていました。お話も歌も楽しめるなんて、楽しいです。