読書感想文コンクール中学校の部課題図書。
書道は好きでしたが、川村驥山という書家は知りませんでした。
課題図書ということもあり、斜め読みしようと思っていましたが、
読み始めると、その純粋な生き方に惹かれ、精読してしまいました。
待望の男子として生まれた慎一郎は、幼少より父から学問や書を教えられます。
また、自宅近くの自然や寺が、慎一郎を育みます。
そして、5歳にしてしたためたという「大丈夫」の書は
その筆遣いの見事さが圧巻です。
一生を通じて、書に関する様々な見聞や修行をした、一途さが清々しいです。
明治から大正、昭和、戦争期を経て、と、時代背景も切実です。
私自身、高校の書道の授業で、書芸術と出会い、とても感銘を受けただけに、
彼の心の動きにとても共感できました。
誠実に生きた人物伝としてもお薦めします。