失敗しても失敗しても、傷だらけになっても、滝を登って上の世界を見てみたいと語るイワナの気合いに圧倒されました。
イワナは挫折を知らないのです。
ひたむきに信念を通そうとします。
この愚直さを笑ってはいけません。
一方イワナが姿を見せなくなって、ガマも滝の上を目指すことにしました。
ガマは滝に向かうのではなく、ただひたすらに歩き続けます。
こちらも根気のいることです。
そして滝の上の世界にたどり着いた時、目の前にあるのはとんでもない光景でした。
とんでもない数のイワナとガマを見たとき、ガマはどう思ったでしょうか。
達成感と自信でしょうか。
やり遂げたものだけが味わえる至福の時間でしょうか。
そう考えると語る、最後の絵は意味深です。
どちらが現実なのだろうかと思いつつ、チャレンジャーなることの孤独も感じました。