仮面をかぶったねこという不思議な存在に、自分を隠していたい人の心を感じました。
ナーシャは顔に傷がありました。
心の傷は絵としては描けないでしょう。
心についた傷を見られたくないために、人は無機質な表情という仮面を身につけるのです。
ナーシャは人との関わりを避けていました。
ところが自分に関わろうとする女の子と、出会ってしまうのです。
その女の子ミリは、ナーシャにとってやっかいな存在でした。
どうして自分に関心を持つのか、わからなかったからです。
ナーシャはミリと親しくなっても、すぐに打ち解ける間がらにはなれませんでした。
この微妙な心理描写が、絵空事ではない人間関係を表しているように思いました。
いくら親しくても、仮面は必要なのかも知れません。