いまから二百年ほど前の町でございます、と、古風な出だし。
でも登場するのは、今の子どもと同じ、元気な10才のお咲。
ハキハキしたしっかり者のキャラクター像に、
ぐんぐん物語が進みます。
寺子屋に行くことになって喜ぶって、
今どきの感覚では新鮮でしょうし、これは学びの再発見でしょう。
そして、何やら少し勝手の違う寺子屋は、
好奇心をそそられます。
そして、なんといっても、「お元気部屋」のお千代先生の存在感に感動。
あの子守歌、読者それぞれのメロディーが奏でられることでしょうね。
お咲の活躍や悩み、気付きを通して、大切なことをそっと届けてくれますね。
人それぞれ、いいことと悪いことのさかいめも、ほわほわって、
共感です。
後半は意外などんでん返しもあり、痛快、まさに落語の世界。
お元気、いただきました。