うそを言わない子になれる、「しつけ絵本」シリーズです。
キッコという、きつねの女の子が主人公。
村はずれの家の庭でおままごとをしている子供達の様子を見ていたキッコ。
子供達が落としてしまったきつねのぬいぐるみを、つい、持ち帰ってしまいます。
かあさんキツネには、「捨ててあった」と嘘をついてしまい・・・
ぬいぐるみにキッキと名前を付けたキッコ。
でも、なんだかキッキが楽しく無さそうに思えてきます。
キッコの、(嘘をついてしまった)という心の葛藤、そして、
嘘を隠そうとするとまた嘘をつかなければならないということを、
とても上手く表現していると思います。
後半には、間接的ではありますが、ぬいぐるみの持ち主の女の子と
キッコの心の通うシーンが見られます。
ほんわかしたタッチの絵とストーリーがマッチした、素敵な一冊です。