「あらうよ バシャザブーン」 ママの声

汚れた男の子が主人公です。
タイトルからしてこの子が登場してから「洗われるのはこの子でしょう」と思いながら読みました（笑）。
結果としてこの子はやはり洗われるのですが、きれいになると髪の色まで変わってしまって別人！？と思ってしまうほどでした。
きれいなほうが本人も周囲も気持ちいいですよね！

汚いよごれた男の子から、あらゆるものが逃げていきます。たしかに、汚いものにあまり近寄りたくないですものね。王様バシャザブーンが男の子を捕まえて、きれいに洗ってしまいます。すると、服も食べ物も家具も、全てが自分から寄って来ます。

きれい好きな子にしたいときに読ませたらいいのでは、と思える絵本です。成長してからでも清潔感がないとモテないし、一生に渡って、価値があるのではないかと思います。

この作者さんのは追いかける系のストーリーが比較的多いように思いますが、いいオチがついた本です。おすすめ。

チュコフスキーの作品です。文章が詩のようにリズミカルで読みやすかったです。

洗面台が追いかける様が『魔法使いの弟子』をどことなく彷彿とさせるものがありました。

前半はちょっと怖いですが、後半はうまくまとまるので安心して読めると思います。

今まで何冊か読みましたが、追いかけられたり、逃げ出したりが多いのでしょうか。おもしろいお話が多いです。