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きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

たべたのはだれ?」 みんなの声

たべたのはだれ? 作・絵:薮内 正幸
出版社:童心社 童心社の特集ページがあります!
税込価格:\1,210
発行日:2004年05月
ISBN:9784494002580
評価スコア 3.33
評価ランキング 54,117
みんなの声 総数 17
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  • 賛否両論ですが…

    2〜3歳位の幼児さん向けのおはなし会用に、秋を感じさせる絵本を探している中で見つけました。
    図鑑のようなリアルな絵で、動物たちとその食べ物の様子が描かれています。かじられた跡のあるクルミなど、きちんと観察された上で描かれたであろう絵に、その場にいた他の2人も納得の上で選びました。
    この本は読みかたりには使わず紹介のみする予定でしたので、こちらのサイトも参考にさせていただこうと思って開いてみました。そしてあまりの評価の分かれ方に驚きました。

    実際に本を読んで、モズのはやにえ、小鳥が捕まっているところ、その辺りが残酷に感じられるのも分かりました。
    しかし、私はこの絵本を子どもたちから遠ざける必要性は感じませんでした。
    なぜなら、ひとつには、子どもと大人とではものの見方、感じ方が違うからです。
    長くなりますので詳しい説明は省略しますが、一例を挙げます。私たちにとって、なぜ小鳥が食べられるのが残酷で、魚の活け造りはそうでもない(中には残酷!と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが)のでしょう。ひょっとしたらタカに踏みつけられている小鳥を魚に置き換えたら、視覚的にショックを受ける大人は少ないのでは?
    このように「残酷さ」というのは、ある程度成長していく中で身に付ける文化的なものもあるのではないでしょうか。
    ふたつめに、この絵本では、「捕食」という見え方によっては残酷に見えるシーンを、子どもが読むものとして最大限配慮して描いてくれていると思うからです。
    モズのはやにえは、昆虫の顔が見えない角度から描かれています。タカに捕らえられた小鳥は、少し血が付いてはいるものの、食い散らかされる前のきれいな姿です。フクロウに食べられたネズミも、ペレットの状態で、怖さよりもむしろフクロウの独特の生態に関する知識に興味が持てるようになっています。
    この本を私と一緒に選んだ一人が言っていました。小さい子が、庭先や草むらでモズのはやにえを目撃しないとも限らない、と。だから隠す必要はないだろう、と。
    子どもがそのような自然に触れるのはおかしなことではありません。その時にこの絵本のことを思い出したら、ああこれはモズの食べ物なのだと、不必要に怖がらなくて済むということもあるかもしれません。
    自然をありのままに描くということは、厳しいようでいて実は優しいのではないか、そんな気がします。

    絵本を読む時は、読み手がその絵本に持っている印象がそっくりそのまま聞き手に伝わるものだと、経験を通して実感しています。
    ですので、この本を「残酷だ」と思われる方は子どもさんにこの本を読んで聞かせない方が良いでしょう。
    取り扱いの難しい本かもしれませんが、私はきちんと子どものことを考えて作られた絵本だと感じましたので星5つにします。

    ところで、娘が幼稚園でこの本を読んだことがあったとのことでしたので、当時の印象を聞いてみました。「面白い科学絵本だったよ!」とのことでした。

    投稿日:2019/10/31

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  • 現実の自然を知るには・・・

    小さい子用のコーナーにありましたが
    いやいや・・・
    これは、あまりにリアル!

    大きい子でOKだと思います
    年長さん位から
    現実として
    弱肉強食とかわかってきますから
    その頃がいいかと思われます

    動物の世界も美談ばかりではありませんから
    自然のサイクルとして
    知識として知ることは必要かと思われます

    でも、ちょっと、残酷に感じる子もいるかもしれませんね

    しかし、それにしても
    すごいリアルな絵であります

    投稿日:2013/11/08

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  • 目的を持って読むなら

    絵がはっきりとしていて、
    見やすいと思い図書館から借りてきました。

    乳幼児コーナーにおかれていた本だったので、
    内容が弱肉強食で、生き物が食べられる姿(死骸ですね)が
    リアルに描かれていることにちょっとびっくりしました。

    自然の中では当たり前の事、人間も同じ、
    命をいただいて生きているということを教えるには
    良い絵本だと思います。

    ただ、乳幼児親子で楽しむには不向きな本と感じました。

    投稿日:2011/12/26

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  • リアルな描写

    これを食べたのはだーれだ? りすさーん と可愛く読める絵本かと思ったら
    読んでびっくり とってもリアルな描写です。
    ふくろうがねずみを食べたり
    かまきりをもずが食べたりする様子が 本物のように描かれています
    食物連鎖や生き物の実際の様子を親子そろっておしえられたような気がします。

    投稿日:2011/12/17

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  • 小さい子向きではないかも

    • Iママさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 女の子3歳

    2歳の娘と読みました。最初の方は良いのですが、どんどん残酷になっていくというか、食べるものが食べ物から昆虫や鳥へと変化していきます。絵もばっちりリアルに描いてあって、2歳なので深く考えてないと思いますが、大人の私はちょっとショックを受けました。これが自然界で実際に起きていることなので、間違いではないですが、まだこの年齢には向いていないな、と感じました。

    投稿日:2011/09/13

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  • 巡るいのち

    • ももうさ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子3歳、女の子1歳

    薮内さんの絵本を何冊か読んだことがあり、
    こちらも図書館で見付け、中身を見ずに借りてきたのですが・・・。
    いやー・・・驚きました。こんなに評価を悩んだのは久しぶりです。


    野生の生き物達が、非常にリアルに描かれています。
    食物連鎖とは、まさに描かれている通りの営みで『自然』なこと。
    “いのち”は“いのち”をいただいて生きている。
    “いのち”は巡っている。
    それを知ることも重要なことでしょう。
    受け止め方如何によってはショッキングにも映りますが、
    かといって、過剰に忌み嫌ったり包み隠す必要はない『事実』。
    単純に「残酷だ」と斬ることは出来ないと思います。

    ですが、対象年齢が3歳から、ということに疑問を感じます。
    低年齢向けの文章で書かれていますが、
    内容の理解・受容には、
    幼児期の子供はあまりに幼過ぎるのではないでしょうか。

    投稿日:2011/05/26

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  • 他の薮内作品とは趣が異なる作品

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    動物画の第一人者として知られる薮内正幸さんの作品なので読んでみました。
    表紙の装丁は、お馴染のどうぶつを描いたものと同じだったのですが、内容は一寸趣が異なります。

    最初の見開きに、
    「くるみを たべたのは だれ?」
    とあって、くるみの殻があります。
    次ページは、
    「くるみを たべたのは ねずみ」
    と解答があって、この繰り返しです。

    いつもなら、安心して読み続けられるのですが、直ぐに食物連鎖の内容になり
    「ことりを たべたのは だれ?」
    という問いになります。

    自然界をそのままに描いたと言えば聞こえは良いのですが、対象年齢は、3歳からとある絵本ですから、内容に疑問が残ります。
    特に、薮内さんの絵は、あまりに精緻なので、その絵がリアリティを持ちすぎてしまっています。

    小学生向きの科学の絵本ならいざ知らず、どうぶつを中心にした絵を描かれているのですから、木の実とか穀類に限定した内容にして欲しかったと思います。
    意見は分かれるところですが、万人に受け容れられる絵本ではないことは間違いありません。
    他の薮内さんの作品と同じ期待をしない方が良いと思います。

    投稿日:2010/10/16

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  • うーん・・・

    この本、非常に残念です。藪内さんの絵本が大好きな私としてはとてもショッキング。今まで動物の親子の素敵なかかわりを描いて来られたのに、今回の作品はリアルを追及しすぎるがあまりちょっと残酷な本に・・・。ま、それも自然界の鉄則、ってことなんでしょうけども。小さい子供向きではありません。

    投稿日:2010/02/02

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  • 命の大切さ。

    かなりぎょっとする内容でした。
    残酷な印象を受けた部分がありましたが、命の大切さは
    こういうところから目をそむけていては伝えられない気もしました。
    反面、こんな風に動物たちの残した手がかりを楽しむ方法があることも
    教えられました。

    投稿日:2010/01/22

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  • これが自然の真実なのですが…

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    かわいい表紙の絵と、自分で読めた題名で、
    「この本読んで」
    と持ってきた幼稚園の子どもたち。

    くるみをたべたのだあれ?

    くるみが少しかじられた絵を見て、子どもたち
    「りす!」

    ねずみでした。

    今度は、中身がきれいに食べられています。

    「りす!」

    りすです。

    なぞなぞのような感覚で、楽しく答えていた子どもたちでしたが、

    ねずみを食べたのだあれ?

    はっとしたように、ことばが出ませんでした。

    けっこう、リアルな絵に、子どもたちは少し驚いたようでした。
    自然の真実を描いていることには間違いないのですが、子どもたちによっては、その受け取り方も様々のようでした。

    投稿日:2009/11/13

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