路上生活者の側を通る時、どうしても距離を置いてしまう私にとって、考えさせられることの多い本でした。
どうしても社会から疎外された環境にいる彼らが、どうして路上生活者になったのかという視点を持ち合わせていなかったからです。
それぞれの事情を考えた時、その問題は決して個人の問題ではなく、社会の問題であることを痛感しました。
好んで路上生活をしている人はいないでしょう。
路上生活者を襲撃する子どもたちがいるという事件についても考えさせられました。
遊びのように路上生活者を襲撃し、時には命を奪うという子どもたちは、日ごろはまじめで模範的な生活を送っているらしいという視点です。
彼らにとって路上生活者は人間ではなくてゴミのような存在だという認識です。
誤った正義感が犯罪の引き金であるとしたら、それも個人の問題ではなくて社会の問題です。
自分から路上生活者に歩み寄ることはないにしても、思いやりの心は持たなければいけないと思います。