「ねことテルと王女さま」 みんなの声

木こりの家で生まれた子猫にしてみれば、波乱に満ちたお話です。
様々な出会いが幸福と不幸をもたらします。
それでも売れない絵描きのテルとの出会いが、お互いの幸福を作ってくれたことと、バレンタインデーに結びつけた展開が楽しめました。
とんでもない仕打ちをした煙突掃除やのケッチは、許しがたいですが、彼がいなければ王女様とテルの出会いはなかったのですね。
取って付けたようなラストではないところに、好感が持てました。

絵がレナード・ワイスガードということで気になって読んでみたら、とてもかわいいお話でした。

短めの児童書です。

王女さまが出てきてバレンタインが出てくるので、ひょっとしてロマンス？とちょっとドキドキしながら読んでしまったのですが、それは読んでいただくとして。

ねこの各ページの表情がかわいくて、ねこ好きさんにはお薦めしたくなるお話でした。

最初ちょっと切ない場面から始まりどうなることかと思いました。一人読みするなら中学年以上かなと思います。