「バスガエル」 その他の方の声

バスの外観など、写実的な絵に圧倒されました。
カエルに髪の毛が生えていて、その髪の毛1本1本の描き方がリアル。
絵の中のちょっとしたところに、カエル関連のデザインが隠れています。
バスの座席の木目や雲の形、見つけ出すたびににんまりです。
夜のおたまが池の場面は、故郷の田んぼから聞こえるカエルの大合唱を思い出しました。

ポケモントレーナーみゆきです。
この絵本を読んでみようと思ったのは、「旬のテーマ絵本」の中にあったことと、イラストがリアルではっきりした感じで目に止まったので手に取った1冊です♪

この物語は、バスガイドならぬバスガエルという人気職を巡ってのお話です。
カエルの世界ではバスガエルという職業は憧れの的なんです！
なぜかというと、色んなところを見て回れるし、何より自分の声をみんなに披露できるお仕事でもあるから♪

そんな憧れの的の職業に空きができ、募集がかかります。
シンプルですが、とても大切なことを伝えてくれる絵本です！


是非読んでみてください☆

インパクトのある表紙にひきよせられました。カエルのあこがれの職業バスガイドが、バスガエル。なんだかしっくりきますね。
カエルの世界が魅力的に描かれていて、じっくりと見いってしまいました。
近頃、私の近所ではカエルを見なくなり、声も聞けなくなりましたが、沢山のカエルが歌の練習をしている場面、心にのこりました。
これから、カエルの声を聞くとこの場面を思い出してほほえんでしまうかも。カエル嫌いの子どもでも、大丈夫な絵だと思います。
そして、肝心のお話は、さすが戸田和代さんの本だけあって、心あたたまりました。

不思議！絵本なのに、なんだか絵が動いているような気がします。
そのくらい、リアリティがあって、引き込まれるイラストです。

カエルたちの憧れ、「バスガエル（バスガイドのことです）」。

バス会社から久しぶりに募集がかかり、みんなはソワソワ。
一番声のきれいなカエルが、バスガエルになれるのです！

「クコ」も、バスガエルの試験に出かけようとしますが、
焦るあまり、お母さんに八つ当たりしてしまい・・・。


ああ、なんだか私にも覚えがあります。胸が痛くなりました。
焦っていると、母の心配や気遣いが 煩わしくなったりするんですよね。

でも、クコは偉い！
ちゃんとお母さんに謝って、そして・・・。

沢山のライバルから祝福を受けるラストに、嬉しくなりました。

長いお話ですが、すべてのページに魅力があるので
集中して読むことが出来ました。

バスガールのカエル版かと軽く表紙を開いたら、坂道を行くボンネットバスと見下ろした景色の素晴らしさに吸い込まれてしまいました。
そしてバスガエルはバスガール以上に、男女なくエンターテイナーなのです。
バスガエルを目指すカエルたちの合唱、家を飛び出したクコが母親に悪いことをしたと引き返す健気さ、カエルコール満載の素晴らしい作品です。
そして風景のホンノリ感がおすすめ。