巖谷國士さんの饒舌なあとがきによるタネ明かしによって成就する作品だと思います。
絵と文を辿っていた自分は、思考の迷路に入りこんでしまったからです。
「ねずみくんシリーズ」とは明らかに違う世界に不安感を持ってしまいました。
あとがきで巖谷國士さんは瀧口修造という美学の追求者へのオマージュを熱く語っています。
巖谷國士さん自身が、曲者的な哲学者ですから、文章世界がどんどん扉の向こう側に行ってしまうのは仕方ないことだと思います。
上野紀子さんがよくぞ視覚化したものだと思いましたが、上野さんの別の一面を知ることができました。
詩のような世界ですが、その不思議さに何故かウットリしてしまいました。