数に関心を持ってもらおうと子供の為に買ったのですが、自分のほうがハマってしまいました。
好きと言える物を持つというのはこんなにも力になるのか、また人を認めるという事がこんなにもその人を勇気づけるのか、という事を強く感じました。
数の魅力に憑りつかれ、いつも夢見がちなフィボナッチは世間から「のうなし」と罵らます。
父親すらも世間と同じようにしか見てくれない中、一人アルフレードだけはフィボナッチの「好き」を応援します。
打ちひしがれて涙にくれるフィボナッチに、好きな物を持つことは素敵な事だと伝えるアルフレード。しかもそれを伝えるために、少年の涙が乾くまで待ってくれるという場面はこちらまで泣きそうになりました。
人を認めることで彼の才能が開花し、その事が現代の我々の生活の発展にまで及んでいるのだとしたら、凄い事であり、また素晴らしい事だと思いました。
フィボナッチのような偉業を成し遂げることは容易ではないけれど、アルフレードのように人を勇気づける事は出来るかもしれません。
息子にはこんな風に、世界を素敵に回していける人になってほしいと思いました。
幸いなことに、息子もこの話の読み聞かせを気に入ってくれています。
そして私は、苦手だった数学が少し好きになりました。