ほのぼのとした雰囲気を醸し出す絵と、題名の「おしり」にひかれて手に取ってみた本です。作者があとがきに書いていますが、「素敵な花が咲くために必要な役割」を子供たちが楽しく知らず知らずのうちに理解できそうな絵本だなと思いました。普段、土やミミズはちょっと敬遠してしまう子供たちですが、ミミズがふかふかの土のベッドを作ってくれていることや、ポットくんのおしりのわけを知り、土にもミミズにも親近感を持ってくれればいいなあと思いました。
4才の娘は多分内容を理解できて気に入って読んでいると思いますが、2才の息子はまだそう深くは理解できていないと思います。でも、石のベッドだと固すぎて重すぎてヒヤシンスちゃんやポットくんががらがらどっすーん、と転がっていく場面には笑い、最後のページの立派に花を咲かせたヒヤシンスちゃんに、わ〜、きれい!と感動し、その年齢なりにこの絵本を楽しんでいる様子がよく分かりました。