モノトーンの、寂しさ漂う中に、ほんのり温かみを感じる絵本でした。
きっこちゃんが、転んでケーキの箱が潰れた時の「どうしよう・・・」な気持ち。
見知らぬ館で、なんと動物たちがお茶会に招き入れてくれた不思議感と、動物たちに囲まれてちょっぴり不安になるような気持ち。
おばあちゃんの家まで、にぎやかに動物たちとの行進をするウキウキ感。
そして振り返ると・・・動物たちはいなくて。
きっこちゃんの、いろいろな気持ちがいっぱい溢れる素敵な絵本でした。
最近、スーパーへ一人でおつかいにチャレンジした長男は、きっときっこちゃんのようないろんな気持ちをいっぱい抱えておつかいしてきたのかもしれないな〜。(ちょっと難題商品もあったから、店員さんに聞いてみたりしたらしいので(笑))
そう思うと、子供って、日常でこんな不安感や怖い気持ち、なんとなく達成したすがすがしい気持ちを体験しているのでは?と、この絵本で改めて感じました。動物に囲まれはしないけど、見知らぬ人の中で、だんだんと成長していくことって、ありますよね。
不思議絵本が、とても身近に感じて、あったかい気持ちになれました。ありがとうございました。