「ももたろう」といえば、これぞ昔話の王道、知らない人はないという有名なお話です。
でも、多くの絵本で見るのと違い、このお話では川上からたくさんの桃が流れてくるのにビックリ!こういう桃太郎もあるのですね。
内容は、桃太郎が犬、雉、猿をお供に連れて、鬼ヶ島に鬼退治に行く定番のお話ですが、この猿よく見るとしっぽの長いテナガザル・・・ここはやっぱりニホンザルを描いてほしかったなと思いました。
でも、勢いのある筆遣いに、ハッキリとした色遣いが桃太郎の元気の良さを表していて良いと思います。
鬼はどことなく憎めない様子で、武田さんの描く挿絵は全体的に可愛らしく、小さな子にもすんなりお話が入っていく感じがします。
おまけの「とりのみじいさん」は、あまり馴染みの無いお話でしたが、ここにもやっぱりいました、隣の欲深じいさん!この対比、昔話には欠かせない要素みたいですね。