いつもおなかをすかせた貧乏な絵かきさんのおはなし。
骨董屋で、おかしな穴あきのなべの絵を買ったことから、
不思議な世界にはまり込んでいきます。
なべの絵の裏に、「この絵に、けっしてらくがきするべからず」という
お札を見つけたハラ・へリオさん。
描くなって書いてあると、反対に描きたくなるのが人間。
特に、へリオさんは絵描きだから、当然なべの穴を塗りこんだわけで・・・
すると、絵のなべに美味しそうなシチューが出来てたり、
絵にドアを描いたら、絵の中に入り込んで、出られなくなったりと、
大変なことに。
ハラハラドキドキと、どうなるのかと心配していると!
さすが、へリオさん。
絵描きならではの発想で、この窮地を乗り越えていくのです。
絵から抜け出せて、ほんとホッとしました。
絵からは、なべがなくなっていました。
さて、どこにいったのでしょう?
美味しそうなシチューが食べられなかったへリオさん。
とってもかわいそうでした。
発想の目のつけどころ・・・このなんとも不思議さが、結構好きです。